ナハトムジークはクラシック
お勧めクラシックCDのご紹介と買ってきたクラシックCDの試聴記です。 なお、画像リンク先からCDを買うことができます。
ワーグナー:バイロイト名演集から(9) 「神々の黄昏」
長い中断期間もありました33枚組のバイロイト音楽祭の名演の数々を聴くということをしていますが、「ニーベルングの指環」を構成する4つの楽劇はそれぞれがものすごく長いので、視聴記の作成が困難なところもありましたが、いよいよ「ニーベルングの指環」の最後の楽劇「神々の黄昏」の視聴記をお届いたします。
それでは、さっそく「神々の黄昏」の33枚組CDボックスにおける配役をご紹介いたしましょう。
・『神々の黄昏』全曲
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グンター:トーマス・スチュアート
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
グートルーネ:リュドミラ・ドヴォルジャコヴァー
ヴァルトラウテ:マルタ・メードル
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:ヘルガ・デルネシュ
フロースヒルデ:ジークリンデ・ワーグナー
第1のノルン:マルガ・ヘフゲン
第2のノルン:アンネリース・ブルマイスター
第3のノルン:アニヤ・シリヤ
バイロイト祝祭合唱団
合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1967年7月、8月(ステレオ)
すでにワーグナーの「神々の黄昏」についてはあらすじを詳細に説明した記事を作成しておりますので、あらすじをご覧になりたい方はワーグナー:楽劇「神々の黄昏」(2009年2月27日作成)をご覧いただけたら幸いです。
また、Wikipedia 神々の黄昏(楽劇)の項目にも詳しい解説が載っていますのでそちらのほうもご覧ください。
それでは、「神々の黄昏」の視聴記を始めたいと思います。今回もまたCD4枚組です。4時間の大作をきわめて長い時間をかけて作曲したワーグナーのすごさがうかがえます。
それでは、序幕および第1幕からの解説をご覧いただきましょう。
舞台は、はるか天上の岩山で始まります。3人のノルンが過去、現在、未来を語っています。・・・するとノルンたちが編んでいた運命の綱が切れてしまいます。
・・・これは神々の支配する世の終焉を案じさせるものです。そして3人のノルンは地下へ姿を消すのでした。
舞台は変わって、ライン川に夜明けが訪れました。ジークフリートとブリュンヒルデが現れてお互いの愛を歌います。
ジークフリートは愛の証として指環を預け、そしてブリュンヒルデはジークフリートに愛馬グラーネを贈ります。
そして、ジークフリートは新たな勲を求めて、旅立ちます。このときの音楽が「ジークフリートのラインへの旅」という音楽です。
切れ目なく、第1幕に入ってここはライン川のほとり、ギービヒ家の大広間、グンターとグートルーネ、そしてハーゲンが話し合っています。ジークフリートをグートルーネの夫にして、炎に包まれた岩山にいるブリュンヒルデをグンターの夫にしようというのです。そのためにはジークフリートに過去を忘れさせる薬を飲ませて、過去を忘れさせようとする策略をすることになりました。しかしながらブリュンヒルデのいる岩山の炎の壁を越えられるのはジークフリートだけです。
・・・とそこへジークフリートが角笛を響かせながら船をこいで現れます。ギービヒ家の屋敷に入るとそこでグートルーネがジークフリートに忘れ薬を入れた飲み物を手渡します。ジークフリートが飲み干すとたちまちブリュンヒルデのことを忘れてしまい、目の前にいるグートルーネに夢中になってしまったのでした。
この辺りに入ったところでCDが2枚目に入ります。
ジークフリートはグンターを義兄弟の誓いを交わし、グートルーネと結婚できるのであればグンターのためにブリュンヒルデを連れてこようと約束して、二人はブリュンヒルデのいる岩山へと向かったのでした。
この場面の中では、「ワルキューレ」の最後の場面に出てくるライトモティーフが再び登場します。これから向かおうとしている炎に包まれた岩山を現わしているのだと思われます。
そして、ハーゲンは留守番をしている間、自分の目的は指環だと語ります。これが「ハーゲンの見張りのモノローグ」です。
すべてはハーゲンの思惑通りに進んでいます。ホルンとワーグナー・チューバで作り出される暗い音の情景が、ハーゲンの悪意を現わしているかのようです。
舞台はまた変わりましてブリュンヒルデのいる岩山に変わります。
ブリュンヒルデは、ジークフリートが与えた指環に見とれています。・・・とそこへワルキューレの動機にのってワルキューレの一人であるヴァルトラウテが訪ねてきます。彼女はブリュンヒルデにヴァルハラの状況を伝え、神々の終末から救われるために、指環をラインの乙女たちに返すように懇願します。しかしながら、ブリュンヒルデはジークフリートの愛のあかしである指環を手放すつもりはないと言ってこれを拒みます。
絶望したヴァルトラウテは天上へ去っていきます。
そのあと、隠れ頭巾でグンターになりすましたジークフリートが現れます。もちろん、ブリュンヒルデは指環を突き出し身を守ろうとしますが、なすがままに指環は奪われていってしまいました。
そして、夜も更けてきたので、ジークフリートはグンターとの信義を守るために、ブリュンヒルデとの間にノートゥングを立てて隔てておくことにしたのでした。
ここまでが第1幕です。とても長いです。CDボックスではまるまるCD2枚を使っています。
3枚目に入って第2幕の始まりです。暗く、重々しい序奏に乗って始まります。「闇の領域」を現わしているのだそうです。
ジークフリートが出かけている夜のギービヒ家の館でハーゲンにアルベリヒが現れます。実はハーゲンはアルベリヒが人間に産ませた子供なのです。
アルベリヒはハーゲンに指環の奪還を誓うように求めますが、ハーゲンは心配は無用だと答えます。
朝が来ました。ジークフリートが戻ってきて、どのようにしてブリュンヒルデをグンターが手にすることができたかということを話しました。
そのあとで、ハーゲンはギービヒ家の家臣たちを呼び集めます。グンターとブリュンヒルデの婚礼の準備をするためです。ここで合唱が入りますが、合唱が入るのは「ニーベルングの指環」全体の中ではこの部分だけだそうです。
この場面は、きらきら輝くような音楽です。そんななかでグンターとブリュンヒルデが館に到着します。そして、グンターとブリュンヒルデ、ジークフリートグートルーネの婚礼が始まりました。
そこで、ブリュンヒルデは愕然とします。ジークフリートがその場にいて、なおかつその指にはめられた指環を見たからです。
それを見たブリュンヒルデは、ジークフリートが自分を裏切り、グンターになりすまして捕らえたのだと叫びます。
しかし、事情を知らないグンターとグートルーネは、ジークフリートに身の潔白の証明を求めたのです。
そして、過去を忘れたままのジークフリートはハーゲンが差し出した槍に向かって自らの潔白を宣言するのです。それに対してブリュンヒルデも自分の発言の正当性を誓うのでした。そしてジークフリートはグートルーネを連れて館の中へ入っていき、ブリュンヒルデとハーゲンとグンターがその場に残ったのでした。
ここで、悲嘆にくれるブリュンヒルデにハーゲンが好機到来とばかりに近づきます。ここでブリュンヒルデはジークフリートへの復讐心に取りつかれてジークフリートの弱点・・・背中には無敵になる秘術を施さなかったことを話してしまします。
ジークフリートの弱点をついに聞き出したハーゲンはブリュンヒルデとグンターを復讐の仲間に引き込み、復讐の誓約を交わします。そして改めてハーゲンは指環を手に入れると誓うのでした。
ここまでが第2幕です。
第3幕は、ジークフリートの角笛の動機で始まりますが・・・。
ライン川のほとりに3人のラインの乙女たちが現れて、ライン川のほとりに現れたジークフリートに指環を返してもらうように頼みます。しかし、ジークフリートは手放そうとはしません。
そこで、ジークフリートに指環には呪いが掛けられており今日のうちに誰かによって殺されることを告げてラインの乙女たちは去って行きました。
狩の場面でジークフリートはグンターとハーゲンと酒宴を開きます。そして先にラインの乙女たちが語ったことを話します。グンターはそれを聞いてふさぎこみます。グートルーネのことを考えたからでした。
グンターを励ますために、ジークフリートは自分の身の上を話し始めるのです。この場面では「ジークフリート」の鳥の歌が再現されます。
義父ミーメとの生活、大蛇退治、そして大蛇の地をなめた途端、鳥の歌がわかるようになったことなども語りました。
ハーゲンがジークフリートに飲み物を勧めます。その中には記憶をよみがえらせる薬が・・・。
ジークフリートは、次第に熱を帯びて話し始めます。
小鳥の声に導かれて、炎に包まれた岩山にいくとそこには鎧兜を身にまとったブリュンヒルデが眠っていました。そして、ジークフリートがブリュンヒルデに口づけするとブリュンヒルデは目を覚まし、熱烈にジークフリートを抱きしめたのでした。
これを聞いて驚き跳ね起きるグンター。と、その時上空にいたカラスに気をひかせたハーゲンは、背後からジークフリートの背中に槍を突き刺したのでした。
ジークフリートは、その場に倒れこんでしまいます。ハーゲンは「偽りの誓いを罰したまでだ」と自分の行為を弁護して、昂然と去っていったのでした。
一方、ジークフリートはブリュンヒルデとの愛の至福の時を思い出して、彼女への真の愛を完全に取り戻したのでした。そして、息絶えたのでした。
舞台は変わってギービヒ家の館です。
「ジークフリートの葬送行進曲」に合わせてジークフリートの遺体が運ばれてきます。
グートルーネは、不安に駆られていたのです。・・・とそこへグンターとハーゲンが戻ってきます。そこには、グートルーネが不安になっていた通り、ジークフリートの遺体が転がっていました。
グートルーネはグンターをののしり、グンターはハーゲンが殺したのだと言いました。ハーゲンは「自分は偽りの誓いを罰したのであり、指環は自分のものだ」というのです。
グンターは、指環は自分とグートルーネのものだと言って拒絶しますとハーゲンはグンターに打ちかかってグンターを殺してしまします。
そして、ハーゲンはジークフリートの遺体から指環を抜き取ろうとします。
・・・するとどうでしょう。死んだはずのジークフリートの手が突如として威嚇するように持ちあがり、ハーゲンをひるませたのです。騒然とする中で、ブリュンヒルデがおごそかに進み出ました。いまや、彼女にはすべてのことが分かっていました。
グートルーネはブリュンヒルデがこの屋敷やってきたことがすべての不幸の始まりだったといって彼女をなじりますがブリュンヒルデからすべての真相を聞き、ジークフリートの本当の妻はブリュンヒルデで、彼は忘れ薬でそのことを忘れていたにすぎなかったことを知ったのでした。
グートルーネはいたたまれなくなってグンターの屍の上に泣き崩れました。
ブリュンヒルデはひとり深い悲しみの中でジークフリートへの思いを語り、そしてギービヒ家の家臣たちにライン河畔に薪を積み上げさせます。そして、ジークフリートの屍を薪の上に置いて、薪に火をつけます。そして、炎がこうこうと燃え上がる中でブリュンヒルデは指環を手に取り、指環をラインの乙女たちの手に返す決意を語ります。そして、愛馬グラーネにまたがると燃え盛る炎の中へ飛び込むのでした。
たちまち、ギービヒ家の館は燃え上がって崩れ落ち、そのあとでライン川は水量が増えて大洪水になります。ハーゲンは指環を奪おうとライン川に飛び込みますが、ラインの乙女たちによって水中に引き込まれてしまいます。そして、そのなかで再び指環を得たことを喜ぶラインの乙女たちの姿がありました。
炎はさらに天上のヴァルハラ城にまで達し、ヴァルハラ城と天上の神々が炎に包まれて一切のものが炎に包まれたのでした。
かくして、「ニーベルングの指環」は壮大な物語を終えたのでした。
さすがに、ワーグナーはとても長いです。今回は昼食の後すぐに聴き始めましたが、夕食まで時間がかかってしまいまして、聴き終わった夕食の後の時間でした。
「ニーベルングの指環」をすべて聴くのは大変ですが、iPodで大容量のものがあれば33枚組のCDボックスの曲目はすべて入るかもしれません。そうすれば、いつでも聴くことができるからです。
次のバイロイト名演集の曲目はいよいよ最終回の「パルジファル」です。どうかお楽しみに!
最後にお願いがあります。
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それでは、さっそく「神々の黄昏」の33枚組CDボックスにおける配役をご紹介いたしましょう。
・『神々の黄昏』全曲
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グンター:トーマス・スチュアート
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
グートルーネ:リュドミラ・ドヴォルジャコヴァー
ヴァルトラウテ:マルタ・メードル
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:ヘルガ・デルネシュ
フロースヒルデ:ジークリンデ・ワーグナー
第1のノルン:マルガ・ヘフゲン
第2のノルン:アンネリース・ブルマイスター
第3のノルン:アニヤ・シリヤ
バイロイト祝祭合唱団
合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1967年7月、8月(ステレオ)
すでにワーグナーの「神々の黄昏」についてはあらすじを詳細に説明した記事を作成しておりますので、あらすじをご覧になりたい方はワーグナー:楽劇「神々の黄昏」(2009年2月27日作成)をご覧いただけたら幸いです。
また、Wikipedia 神々の黄昏(楽劇)の項目にも詳しい解説が載っていますのでそちらのほうもご覧ください。
それでは、「神々の黄昏」の視聴記を始めたいと思います。今回もまたCD4枚組です。4時間の大作をきわめて長い時間をかけて作曲したワーグナーのすごさがうかがえます。
それでは、序幕および第1幕からの解説をご覧いただきましょう。
舞台は、はるか天上の岩山で始まります。3人のノルンが過去、現在、未来を語っています。・・・するとノルンたちが編んでいた運命の綱が切れてしまいます。
・・・これは神々の支配する世の終焉を案じさせるものです。そして3人のノルンは地下へ姿を消すのでした。
舞台は変わって、ライン川に夜明けが訪れました。ジークフリートとブリュンヒルデが現れてお互いの愛を歌います。
ジークフリートは愛の証として指環を預け、そしてブリュンヒルデはジークフリートに愛馬グラーネを贈ります。
そして、ジークフリートは新たな勲を求めて、旅立ちます。このときの音楽が「ジークフリートのラインへの旅」という音楽です。
切れ目なく、第1幕に入ってここはライン川のほとり、ギービヒ家の大広間、グンターとグートルーネ、そしてハーゲンが話し合っています。ジークフリートをグートルーネの夫にして、炎に包まれた岩山にいるブリュンヒルデをグンターの夫にしようというのです。そのためにはジークフリートに過去を忘れさせる薬を飲ませて、過去を忘れさせようとする策略をすることになりました。しかしながらブリュンヒルデのいる岩山の炎の壁を越えられるのはジークフリートだけです。
・・・とそこへジークフリートが角笛を響かせながら船をこいで現れます。ギービヒ家の屋敷に入るとそこでグートルーネがジークフリートに忘れ薬を入れた飲み物を手渡します。ジークフリートが飲み干すとたちまちブリュンヒルデのことを忘れてしまい、目の前にいるグートルーネに夢中になってしまったのでした。
この辺りに入ったところでCDが2枚目に入ります。
ジークフリートはグンターを義兄弟の誓いを交わし、グートルーネと結婚できるのであればグンターのためにブリュンヒルデを連れてこようと約束して、二人はブリュンヒルデのいる岩山へと向かったのでした。
この場面の中では、「ワルキューレ」の最後の場面に出てくるライトモティーフが再び登場します。これから向かおうとしている炎に包まれた岩山を現わしているのだと思われます。
そして、ハーゲンは留守番をしている間、自分の目的は指環だと語ります。これが「ハーゲンの見張りのモノローグ」です。
すべてはハーゲンの思惑通りに進んでいます。ホルンとワーグナー・チューバで作り出される暗い音の情景が、ハーゲンの悪意を現わしているかのようです。
舞台はまた変わりましてブリュンヒルデのいる岩山に変わります。
ブリュンヒルデは、ジークフリートが与えた指環に見とれています。・・・とそこへワルキューレの動機にのってワルキューレの一人であるヴァルトラウテが訪ねてきます。彼女はブリュンヒルデにヴァルハラの状況を伝え、神々の終末から救われるために、指環をラインの乙女たちに返すように懇願します。しかしながら、ブリュンヒルデはジークフリートの愛のあかしである指環を手放すつもりはないと言ってこれを拒みます。
絶望したヴァルトラウテは天上へ去っていきます。
そのあと、隠れ頭巾でグンターになりすましたジークフリートが現れます。もちろん、ブリュンヒルデは指環を突き出し身を守ろうとしますが、なすがままに指環は奪われていってしまいました。
そして、夜も更けてきたので、ジークフリートはグンターとの信義を守るために、ブリュンヒルデとの間にノートゥングを立てて隔てておくことにしたのでした。
ここまでが第1幕です。とても長いです。CDボックスではまるまるCD2枚を使っています。
3枚目に入って第2幕の始まりです。暗く、重々しい序奏に乗って始まります。「闇の領域」を現わしているのだそうです。
ジークフリートが出かけている夜のギービヒ家の館でハーゲンにアルベリヒが現れます。実はハーゲンはアルベリヒが人間に産ませた子供なのです。
アルベリヒはハーゲンに指環の奪還を誓うように求めますが、ハーゲンは心配は無用だと答えます。
朝が来ました。ジークフリートが戻ってきて、どのようにしてブリュンヒルデをグンターが手にすることができたかということを話しました。
そのあとで、ハーゲンはギービヒ家の家臣たちを呼び集めます。グンターとブリュンヒルデの婚礼の準備をするためです。ここで合唱が入りますが、合唱が入るのは「ニーベルングの指環」全体の中ではこの部分だけだそうです。
この場面は、きらきら輝くような音楽です。そんななかでグンターとブリュンヒルデが館に到着します。そして、グンターとブリュンヒルデ、ジークフリートグートルーネの婚礼が始まりました。
そこで、ブリュンヒルデは愕然とします。ジークフリートがその場にいて、なおかつその指にはめられた指環を見たからです。
それを見たブリュンヒルデは、ジークフリートが自分を裏切り、グンターになりすまして捕らえたのだと叫びます。
しかし、事情を知らないグンターとグートルーネは、ジークフリートに身の潔白の証明を求めたのです。
そして、過去を忘れたままのジークフリートはハーゲンが差し出した槍に向かって自らの潔白を宣言するのです。それに対してブリュンヒルデも自分の発言の正当性を誓うのでした。そしてジークフリートはグートルーネを連れて館の中へ入っていき、ブリュンヒルデとハーゲンとグンターがその場に残ったのでした。
ここで、悲嘆にくれるブリュンヒルデにハーゲンが好機到来とばかりに近づきます。ここでブリュンヒルデはジークフリートへの復讐心に取りつかれてジークフリートの弱点・・・背中には無敵になる秘術を施さなかったことを話してしまします。
ジークフリートの弱点をついに聞き出したハーゲンはブリュンヒルデとグンターを復讐の仲間に引き込み、復讐の誓約を交わします。そして改めてハーゲンは指環を手に入れると誓うのでした。
ここまでが第2幕です。
第3幕は、ジークフリートの角笛の動機で始まりますが・・・。
ライン川のほとりに3人のラインの乙女たちが現れて、ライン川のほとりに現れたジークフリートに指環を返してもらうように頼みます。しかし、ジークフリートは手放そうとはしません。
そこで、ジークフリートに指環には呪いが掛けられており今日のうちに誰かによって殺されることを告げてラインの乙女たちは去って行きました。
狩の場面でジークフリートはグンターとハーゲンと酒宴を開きます。そして先にラインの乙女たちが語ったことを話します。グンターはそれを聞いてふさぎこみます。グートルーネのことを考えたからでした。
グンターを励ますために、ジークフリートは自分の身の上を話し始めるのです。この場面では「ジークフリート」の鳥の歌が再現されます。
義父ミーメとの生活、大蛇退治、そして大蛇の地をなめた途端、鳥の歌がわかるようになったことなども語りました。
ハーゲンがジークフリートに飲み物を勧めます。その中には記憶をよみがえらせる薬が・・・。
ジークフリートは、次第に熱を帯びて話し始めます。
小鳥の声に導かれて、炎に包まれた岩山にいくとそこには鎧兜を身にまとったブリュンヒルデが眠っていました。そして、ジークフリートがブリュンヒルデに口づけするとブリュンヒルデは目を覚まし、熱烈にジークフリートを抱きしめたのでした。
これを聞いて驚き跳ね起きるグンター。と、その時上空にいたカラスに気をひかせたハーゲンは、背後からジークフリートの背中に槍を突き刺したのでした。
ジークフリートは、その場に倒れこんでしまいます。ハーゲンは「偽りの誓いを罰したまでだ」と自分の行為を弁護して、昂然と去っていったのでした。
一方、ジークフリートはブリュンヒルデとの愛の至福の時を思い出して、彼女への真の愛を完全に取り戻したのでした。そして、息絶えたのでした。
舞台は変わってギービヒ家の館です。
「ジークフリートの葬送行進曲」に合わせてジークフリートの遺体が運ばれてきます。
グートルーネは、不安に駆られていたのです。・・・とそこへグンターとハーゲンが戻ってきます。そこには、グートルーネが不安になっていた通り、ジークフリートの遺体が転がっていました。
グートルーネはグンターをののしり、グンターはハーゲンが殺したのだと言いました。ハーゲンは「自分は偽りの誓いを罰したのであり、指環は自分のものだ」というのです。
グンターは、指環は自分とグートルーネのものだと言って拒絶しますとハーゲンはグンターに打ちかかってグンターを殺してしまします。
そして、ハーゲンはジークフリートの遺体から指環を抜き取ろうとします。
・・・するとどうでしょう。死んだはずのジークフリートの手が突如として威嚇するように持ちあがり、ハーゲンをひるませたのです。騒然とする中で、ブリュンヒルデがおごそかに進み出ました。いまや、彼女にはすべてのことが分かっていました。
グートルーネはブリュンヒルデがこの屋敷やってきたことがすべての不幸の始まりだったといって彼女をなじりますがブリュンヒルデからすべての真相を聞き、ジークフリートの本当の妻はブリュンヒルデで、彼は忘れ薬でそのことを忘れていたにすぎなかったことを知ったのでした。
グートルーネはいたたまれなくなってグンターの屍の上に泣き崩れました。
ブリュンヒルデはひとり深い悲しみの中でジークフリートへの思いを語り、そしてギービヒ家の家臣たちにライン河畔に薪を積み上げさせます。そして、ジークフリートの屍を薪の上に置いて、薪に火をつけます。そして、炎がこうこうと燃え上がる中でブリュンヒルデは指環を手に取り、指環をラインの乙女たちの手に返す決意を語ります。そして、愛馬グラーネにまたがると燃え盛る炎の中へ飛び込むのでした。
たちまち、ギービヒ家の館は燃え上がって崩れ落ち、そのあとでライン川は水量が増えて大洪水になります。ハーゲンは指環を奪おうとライン川に飛び込みますが、ラインの乙女たちによって水中に引き込まれてしまいます。そして、そのなかで再び指環を得たことを喜ぶラインの乙女たちの姿がありました。
炎はさらに天上のヴァルハラ城にまで達し、ヴァルハラ城と天上の神々が炎に包まれて一切のものが炎に包まれたのでした。
かくして、「ニーベルングの指環」は壮大な物語を終えたのでした。
さすがに、ワーグナーはとても長いです。今回は昼食の後すぐに聴き始めましたが、夕食まで時間がかかってしまいまして、聴き終わった夕食の後の時間でした。
「ニーベルングの指環」をすべて聴くのは大変ですが、iPodで大容量のものがあれば33枚組のCDボックスの曲目はすべて入るかもしれません。そうすれば、いつでも聴くことができるからです。
次のバイロイト名演集の曲目はいよいよ最終回の「パルジファル」です。どうかお楽しみに!
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今日は「モツレク」の日・・・阪神・淡路大震災にあわせて
本日は阪神・淡路大震災からちょうど15年の記念日です。
この大震災の犠牲になられた方へ、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
・・・ということで、本日はモーツァルトのレクイエムを聞きました。
私はモーツァルトのレクイエムは数々の種類の録音を持っておりまして、画像で紹介したサー・ゲオルグ・ショルティーのモーツァルト没後200周年の記念ミサのライブ録音のCDのほかに、結構たくさん持っています。
イシュトヴァン・ケルテス指揮 ウィーン・フィル(ジュスマイヤー版)
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団(バイヤー版)
クリストファー・ホグウッド指揮 エンシェント室内が管弦楽団 (モーンダー版)
ブルーノ・ヴァイル指揮 ターフェルムジーク・バロック管弦楽団(ロビンズ・ランドン版)
サー・ロジャー・ノリントン指揮 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(ドールス版)
ヘルムート・リリング指揮 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム合奏団(ロバート・レヴィン版)
オイゲン・ヨッフム指揮 ウィーン交響楽団(ジュスマイヤー版・モーツァルト生誕200周年記念・命日ミサ典礼・1955年12月5日)
だいぶ長く書いていますが、とにかくモーツァルトのレクイエムは多くの版がありますので、版ごとに買ったりしているのでついついこれだけ多く集めてしまうのです。
今回はショルティーの「モツレク」ではなくオイゲン・ヨッフムの演奏を聴いていますが、ヨッフムの演奏は実際の古来のカトリック教会の典礼の司式にのっとり行われている、大変貴重な記録といえます。
もちろん、ショルティー指揮によるモーツァルトの没後200年記念の命日ミサも古式の典礼に沿って行われたものですが、こちらは第2バチカン公会議による典礼改革で古来のラテン語によるミサが廃止されたはるか後の時代のものなので、やはりヨッフムの演奏のほうが貴重な記録といえます。
皆様、今日1月17日はモーツァルトのレクイエムを聴く日として、今ある命の意義を考える日としたいと思います。
いかがでしょうか?
今日1日、「モツレク」をお好きな指揮者のCDを聴くだけでいいのです。
「モツレク」を聴いている間、しばしの間世間の喧騒から逃れて、命について考えてみてはいかがでしょうか?
ここまで、モーツァルトのレクイエムについてお話ししました。
最後にお願いがあります。
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この大震災の犠牲になられた方へ、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
・・・ということで、本日はモーツァルトのレクイエムを聞きました。
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私はモーツァルトのレクイエムは数々の種類の録音を持っておりまして、画像で紹介したサー・ゲオルグ・ショルティーのモーツァルト没後200周年の記念ミサのライブ録音のCDのほかに、結構たくさん持っています。
イシュトヴァン・ケルテス指揮 ウィーン・フィル(ジュスマイヤー版)
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団(バイヤー版)
クリストファー・ホグウッド指揮 エンシェント室内が管弦楽団 (モーンダー版)
ブルーノ・ヴァイル指揮 ターフェルムジーク・バロック管弦楽団(ロビンズ・ランドン版)
サー・ロジャー・ノリントン指揮 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(ドールス版)
ヘルムート・リリング指揮 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム合奏団(ロバート・レヴィン版)
オイゲン・ヨッフム指揮 ウィーン交響楽団(ジュスマイヤー版・モーツァルト生誕200周年記念・命日ミサ典礼・1955年12月5日)
だいぶ長く書いていますが、とにかくモーツァルトのレクイエムは多くの版がありますので、版ごとに買ったりしているのでついついこれだけ多く集めてしまうのです。
今回はショルティーの「モツレク」ではなくオイゲン・ヨッフムの演奏を聴いていますが、ヨッフムの演奏は実際の古来のカトリック教会の典礼の司式にのっとり行われている、大変貴重な記録といえます。
もちろん、ショルティー指揮によるモーツァルトの没後200年記念の命日ミサも古式の典礼に沿って行われたものですが、こちらは第2バチカン公会議による典礼改革で古来のラテン語によるミサが廃止されたはるか後の時代のものなので、やはりヨッフムの演奏のほうが貴重な記録といえます。
皆様、今日1月17日はモーツァルトのレクイエムを聴く日として、今ある命の意義を考える日としたいと思います。
いかがでしょうか?
今日1日、「モツレク」をお好きな指揮者のCDを聴くだけでいいのです。
「モツレク」を聴いている間、しばしの間世間の喧騒から逃れて、命について考えてみてはいかがでしょうか?
ここまで、モーツァルトのレクイエムについてお話ししました。
最後にお願いがあります。
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
タグ : モーツァルト 阪神・淡路大震災 追悼 レクイエム 合唱 オイゲン・ヨッフム サー・ゲオルグ・ショルティー ラテン語 貴重な記録
ワーグナー:バイロイト名演集から(8) 「ジークフリート」
、「33枚組という前例にない形でしかも格安で2008年に発売されたバイロイト音楽祭名演集のCDボックスですが、とぎれとぎれながらも視聴記をお送りいたしております。
今回は「ニーベルングの指環」を構成する4つの楽劇の3番目「ジークフリート」の視聴記をお届けいたします。
「ニーベルングの指環」を構成する4つの楽劇も後半に入ってきました。ここからは、英雄ジークフリートが物語の主人公として登場してくるわけですが、ワーグナーの音楽の膨大な量には圧倒されます。CDボックス収録の「ジークフリート」はCD4枚組で構成されています。
それでは、さっそく配役をご覧いただきましょう。
・『ジークフリート』全曲
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
さすらい人:テオ・アダム
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ファフナー:クルト・ベーメ
エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
森の小鳥の声:エリカ・ケート
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1966年7月(ステレオ)
なお、当ブログでは以前ワーグナーの「ニーベルングの指環」を取り上げたことがありましてこの中で「ジークフリート」を取り上げました。
あらすじは、私のブログの以前の記事にお譲りいたします。
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」(2009年2月20日)からご覧いただけます。是非ともご覧いただければ幸いです。
また、Wikipediaにも項目があります。 Wikipedia ジークフリート(楽劇)の項目からもご覧いただけたら幸いです。
それではさっそく簡単なあらすじをご紹介しながら、聴いた感想をお話しましょう。
第1幕の舞台はとある森の中の洞窟です。「ジークフリート」の始まりに先立ちましていくつか補足説明をいたします。
「ワルキューレ」でジークリンデは命を取り留めて深い森の中へのがれることが出来ましたが、ここで男の子を出産しましたが、それから間もなくジークリンデは死んでしまいました。
みなしごとなったジークフリートはアルベリヒの弟、ミーメに育てられて成長しました。とはいえ、ジークフリートはミーメが実の父親ではないことを薄々感じていたようです。
そこから、「ジークフリート」の幕が上がるのです。
名剣ノートゥングをミーメは何とかして元通りにしようとしますがうまくいきません。
と、そこへジークフリートが戻ってきます。自分の顔が父親に似ていないのを水に映る姿で見ていたので、そのことをミーメに迫ったので、ミーメは仕方なくジークフリートの出生の秘密を打ち明けたのでした。
ジークフリートは父親の形見である名剣ノートゥングを元に戻すように命じてまた森の中に出かけて行きました。
そのあとで一人のさすらい人がミーメのもとを訪ねます。さすらい人はミーメに知恵比べをしようとします。
ミーメの出す問いにすべて答えたさすらい人ですが、その問いの中でミーメはさすらい人の正体に気付きました。
そうです!ヴォータンです!
さすらい人の出した最後の質問にミーメは答えることができません。それは、誰がノートゥングを鍛えなおすのかということでした。
「おまえは自分が本当に知りたいことを質問しなかった」と言い、「怖れを知らぬものがノートゥングを鍛えあげることができる」と告げてさすらい人・・・いやヴォータンは去って行きました。
そしてしばらくしてジークフリートが戻ってきます。一向にノートゥングを鍛えなおそうとしない、ミーメに業を煮やしたのか自分でノートゥングを鍛え始めます。
そして、ついにノートゥングを
自らの力で鍛えなおしたのでした!!
第2幕はいよいよ森の奥のファーフナーのいる洞窟です。ここで激しい戦いののちにジークフリートはファーフナーを倒すのですが、ファーフナーの唸るようなまるで獣のような歌唱にはリアルな感じを受けました。大変インパクトのある歌唱でした。
そして見事にファーフナーの急所に剣を突き立てて勝利したジークフリートにファーフナーは「このことをおまえにけしかけた者が、おまえの命を狙っている」とジークフリートに告げて息絶えるのでした。
剣を抜いた後でファーフナーの血をまともに受けたジークフリートがそれをなめますとなんと鳥たちの声が理解できるようになったのでした。
その鳥たちの声に従って、ジークフリートは洞窟の奥にある宝を取りに行くのでした。
また、小鳥はミーメを警戒するようにとも告げました。
ジークフリートが洞窟の奥に行っている間にアルベリヒとミーメが洞窟の奥の宝のことで口論しますが、ジークフリートは指環と隠れずきんとを携えて洞窟から出てきます。
ミーメは、ジークフリートの労をねぎらうふりをして毒入りの飲み物を飲ませようとします。しかし、すでに小鳥の警告で予期しており、ミーメの悪だくみはことごとく見透かされて最後にはジークフリートにノートゥングの一太刀で返り討ちにされてしまいました。
そうするうちに、「森のささやき」の音楽の調べによって炎に包まれて岩山に眠るブリュンヒルデのことを告げます。ジークフリートはブリュンヒルデの岩山を目指して進んでいくのでした。
そして、森のささやきの音楽が使われて輝かしくなっていき、第2幕は終わりとなります。
第3幕では、第2幕から約12年のブランを経て作曲を再開したので、スケールが今までとは異常に大きくなったために大きくスタイルが異なっているのですが、これはこの物語の要求に沿ったものです。それまでメルヘン仕立てであったものが、やがて悲劇的な物語へとつながるようになっていったためにそうなったのです。
さて、第3幕は荒涼たる岩山のふもとが舞台となって始まります。
さすらい人の姿をしたヴォータンが叡智の女神エルダを呼び出します。しかしながらエルダはまともに答えようとはしません。ヴォータンは自らの構想がジークフリートの手によって実現されることを語って、エルダを再び眠りにつかせるのでした。
さて、ブリュンヒルデのいる岩山へ向かう途中でさすらい人がこちらを向いてやってきます。
ジークフリートは、さすらい人に道を尋ねます。さすらい人の正体・・・実はヴォータンなのですが、ジークフリートとの話を楽しむうちに、ジークフリートの不遜な態度に次第にいら立ちを隠しきれなくなって、ついに槍を突き出したのでした。しかし・・・。
かつてノートゥングをへし折ったその槍を、
ジークフリートは鍛えなおしたその剣で
真っ二つにしたのでした。
そして、何事もなかったかのように炎に包まれた岩山へと向かっていくのでした。
そして、そこへ一人眠っている女性と一頭の馬を見つけました。ここでワルキューレ騎行に出てくる動機が出てきます。
生まれてからこのかた、「怖れ」というものを全く知らなかったジークフリートですが、ここで初めて「怖れ」を覚えたのでした。
なぜなら、女性を見るのは初めてだったからです。
しかし、次第にブリュンヒルデの美しさに魅せられると、「目を覚ませ!」と叫んで勇気を持ってブリュンヒルデの唇に口づけをするのでした。
するとどうでしょう。ブリュンヒルデは目覚めて自分を目覚めさせたジークフリートを見て戸惑いますが、ジークフリートの本能の赴くままに求愛する様を見て、ついにブリュンヒルデもジークフリートの愛を受け入れたのでした。
二人は声をあげて愛の歓喜を歌いあげ「輝ける愛!笑っている死!」で「ジークフリート」全曲を結ぶのでした。
ここまで、解説しながら簡単にあらすじを書きましたが、最後のセリフ・・・。お気づきの方はいらっしゃいますか?次の「神々の黄昏」を予感するものです。
次回の「神々の黄昏」では物語は一転して悲劇的な結末を迎えることになるのですが、それは次回のお楽しみです。
さすがに、ワーグナーの楽劇を聞くと午後が完全につぶれてしまいました。もう夕方になってしまいました。
ワーグナーをお聞きになる時は時間の配分をお忘れなく。
以上で、33枚組CDボックスによるバイロイト音楽祭名演集に収録されています楽劇「ジークフリート」の視聴記を終わります。
最後にお願いがあります。
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今回は「ニーベルングの指環」を構成する4つの楽劇の3番目「ジークフリート」の視聴記をお届けいたします。
![]() | Wagner: The Great Operas from the Bayreuth Festival [Box Set] (2008/06/17) Richard [Classical] Wagner、 商品詳細を見る |
「ニーベルングの指環」を構成する4つの楽劇も後半に入ってきました。ここからは、英雄ジークフリートが物語の主人公として登場してくるわけですが、ワーグナーの音楽の膨大な量には圧倒されます。CDボックス収録の「ジークフリート」はCD4枚組で構成されています。
それでは、さっそく配役をご覧いただきましょう。
・『ジークフリート』全曲
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ミーメ:エルヴィン・ヴォールファールト
さすらい人:テオ・アダム
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ファフナー:クルト・ベーメ
エルダ:ヴィエーラ・ソウクポヴァー
森の小鳥の声:エリカ・ケート
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1966年7月(ステレオ)
なお、当ブログでは以前ワーグナーの「ニーベルングの指環」を取り上げたことがありましてこの中で「ジークフリート」を取り上げました。
あらすじは、私のブログの以前の記事にお譲りいたします。
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」(2009年2月20日)からご覧いただけます。是非ともご覧いただければ幸いです。
また、Wikipediaにも項目があります。 Wikipedia ジークフリート(楽劇)の項目からもご覧いただけたら幸いです。
それではさっそく簡単なあらすじをご紹介しながら、聴いた感想をお話しましょう。
第1幕の舞台はとある森の中の洞窟です。「ジークフリート」の始まりに先立ちましていくつか補足説明をいたします。
「ワルキューレ」でジークリンデは命を取り留めて深い森の中へのがれることが出来ましたが、ここで男の子を出産しましたが、それから間もなくジークリンデは死んでしまいました。
みなしごとなったジークフリートはアルベリヒの弟、ミーメに育てられて成長しました。とはいえ、ジークフリートはミーメが実の父親ではないことを薄々感じていたようです。
そこから、「ジークフリート」の幕が上がるのです。
名剣ノートゥングをミーメは何とかして元通りにしようとしますがうまくいきません。
と、そこへジークフリートが戻ってきます。自分の顔が父親に似ていないのを水に映る姿で見ていたので、そのことをミーメに迫ったので、ミーメは仕方なくジークフリートの出生の秘密を打ち明けたのでした。
ジークフリートは父親の形見である名剣ノートゥングを元に戻すように命じてまた森の中に出かけて行きました。
そのあとで一人のさすらい人がミーメのもとを訪ねます。さすらい人はミーメに知恵比べをしようとします。
ミーメの出す問いにすべて答えたさすらい人ですが、その問いの中でミーメはさすらい人の正体に気付きました。
さすらい人の出した最後の質問にミーメは答えることができません。それは、誰がノートゥングを鍛えなおすのかということでした。
「おまえは自分が本当に知りたいことを質問しなかった」と言い、「怖れを知らぬものがノートゥングを鍛えあげることができる」と告げてさすらい人・・・いやヴォータンは去って行きました。
そしてしばらくしてジークフリートが戻ってきます。一向にノートゥングを鍛えなおそうとしない、ミーメに業を煮やしたのか自分でノートゥングを鍛え始めます。
そして、ついにノートゥングを
自らの力で鍛えなおしたのでした!!
第2幕はいよいよ森の奥のファーフナーのいる洞窟です。ここで激しい戦いののちにジークフリートはファーフナーを倒すのですが、ファーフナーの唸るようなまるで獣のような歌唱にはリアルな感じを受けました。大変インパクトのある歌唱でした。
そして見事にファーフナーの急所に剣を突き立てて勝利したジークフリートにファーフナーは「このことをおまえにけしかけた者が、おまえの命を狙っている」とジークフリートに告げて息絶えるのでした。
剣を抜いた後でファーフナーの血をまともに受けたジークフリートがそれをなめますとなんと鳥たちの声が理解できるようになったのでした。
その鳥たちの声に従って、ジークフリートは洞窟の奥にある宝を取りに行くのでした。
また、小鳥はミーメを警戒するようにとも告げました。
ジークフリートが洞窟の奥に行っている間にアルベリヒとミーメが洞窟の奥の宝のことで口論しますが、ジークフリートは指環と隠れずきんとを携えて洞窟から出てきます。
ミーメは、ジークフリートの労をねぎらうふりをして毒入りの飲み物を飲ませようとします。しかし、すでに小鳥の警告で予期しており、ミーメの悪だくみはことごとく見透かされて最後にはジークフリートにノートゥングの一太刀で返り討ちにされてしまいました。
そうするうちに、「森のささやき」の音楽の調べによって炎に包まれて岩山に眠るブリュンヒルデのことを告げます。ジークフリートはブリュンヒルデの岩山を目指して進んでいくのでした。
そして、森のささやきの音楽が使われて輝かしくなっていき、第2幕は終わりとなります。
第3幕では、第2幕から約12年のブランを経て作曲を再開したので、スケールが今までとは異常に大きくなったために大きくスタイルが異なっているのですが、これはこの物語の要求に沿ったものです。それまでメルヘン仕立てであったものが、やがて悲劇的な物語へとつながるようになっていったためにそうなったのです。
さて、第3幕は荒涼たる岩山のふもとが舞台となって始まります。
さすらい人の姿をしたヴォータンが叡智の女神エルダを呼び出します。しかしながらエルダはまともに答えようとはしません。ヴォータンは自らの構想がジークフリートの手によって実現されることを語って、エルダを再び眠りにつかせるのでした。
さて、ブリュンヒルデのいる岩山へ向かう途中でさすらい人がこちらを向いてやってきます。
ジークフリートは、さすらい人に道を尋ねます。さすらい人の正体・・・実はヴォータンなのですが、ジークフリートとの話を楽しむうちに、ジークフリートの不遜な態度に次第にいら立ちを隠しきれなくなって、ついに槍を突き出したのでした。しかし・・・。
かつてノートゥングをへし折ったその槍を、
ジークフリートは鍛えなおしたその剣で
真っ二つにしたのでした。
そして、何事もなかったかのように炎に包まれた岩山へと向かっていくのでした。
そして、そこへ一人眠っている女性と一頭の馬を見つけました。ここでワルキューレ騎行に出てくる動機が出てきます。
生まれてからこのかた、「怖れ」というものを全く知らなかったジークフリートですが、ここで初めて「怖れ」を覚えたのでした。
なぜなら、女性を見るのは初めてだったからです。
しかし、次第にブリュンヒルデの美しさに魅せられると、「目を覚ませ!」と叫んで勇気を持ってブリュンヒルデの唇に口づけをするのでした。
するとどうでしょう。ブリュンヒルデは目覚めて自分を目覚めさせたジークフリートを見て戸惑いますが、ジークフリートの本能の赴くままに求愛する様を見て、ついにブリュンヒルデもジークフリートの愛を受け入れたのでした。
二人は声をあげて愛の歓喜を歌いあげ「輝ける愛!笑っている死!」で「ジークフリート」全曲を結ぶのでした。
ここまで、解説しながら簡単にあらすじを書きましたが、最後のセリフ・・・。お気づきの方はいらっしゃいますか?次の「神々の黄昏」を予感するものです。
次回の「神々の黄昏」では物語は一転して悲劇的な結末を迎えることになるのですが、それは次回のお楽しみです。
さすがに、ワーグナーの楽劇を聞くと午後が完全につぶれてしまいました。もう夕方になってしまいました。
ワーグナーをお聞きになる時は時間の配分をお忘れなく。
以上で、33枚組CDボックスによるバイロイト音楽祭名演集に収録されています楽劇「ジークフリート」の視聴記を終わります。
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謹賀新年 ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート2010にあわせて
みなさまに謹んで初春のお慶びを申し上げます。
今年も、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2010が開催されました。
毎度のことなのですが、ここ数年はとても楽しみにしているお正月のイベントです。
この中継を見るために、元旦は早目に家に帰ってテレビをつけているようなものです。
過去、さまざまな指揮者がウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートの舞台に立ちました。
Wikipedia ニューイヤーコンサートの項目によりますと、そうそうたる名指揮者がこの舞台に立っていることがわかります。
今日、中継で放送があったので夕食を急いで済ませて最初から最後までずっと見ていました。
衛星中継でお楽しみいただいた方も多かったと思いますが、楽しいひと時でした。
とくに、ニューイヤー・コンサートならではのパフォーマンスもほほえましいものでした。
最後は「ラデツキー行進曲」で締めくくりますが、これがとても素晴らしかったです。
また第2部のみの再放送もあるようですので、見逃した方はそちらのほうもご覧になるといかがでしょうか?
こちらから時間をご覧になれます。
今日演奏された演奏は、CDでは1月中に発売される予定だそうです。
ニューイヤー・コンサート 2010 / ジョルジュ・プレートル, ウィーン・フィル(2010年1月27日発売開始)
【曲目(予定)】
※ニューイヤー・コンサート初演奏曲目
CD1
第1部
ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):
1. 喜歌劇《こうもり》序曲
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):
2. ポルカ・マズルカ《女心》作品166
ヨハン・シュトラウス2世:
3. ポルカ・フランセーズ《クラプフェンの森で》作品336
4. ポルカ・シュネル《恋と踊りに熱狂》作品393
5. ワルツ《酒・女・歌》作品333
6. 常動曲作品257
第2部
オットー・ニコライ(1810-1849):
7. 喜歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲
ヨハン・シュトラウス2世:
8. ワルツ《ウィーンのボンボン》作品307
CD2
9. シャンパン・ポルカ作品211
10. ポルカ・マズルカ《心と魂》作品323
ヨハン・シュトラウス(1804-1849):
11. 《パリの謝肉祭》作品100※
ジャック・オッフェンバック(1819-1880):
12. 喜歌劇《ライン川の水の精》序曲※
エドゥアルト・シュトラウス(1835-1916):
13. カドリーユ《美しきヘレナ》※
ヨハン・シュトラウス2世:
14. ワルツ《朝刊》
ハンス・クリスティアン・ロンビー(1810-1874):
15. シャンパン・ギャロップ※
<アンコール>
ヨハン・シュトラウス2世:
16. ポルカ・シュネル《狩にて》作品373
新年の挨拶
ヨハン・シュトラウス2世:
17. ワルツ《美しく青きドナウ》作品314
ヨハン・シュトラウス:
18. ラデツキー行進曲作品228
発売開始:2010年1月27日
価格:3000円
また、DVDも合わせて発売されるようです。DVDは2月17日発売予定です。結構だいぶかかるみたいです。

ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート 2010(DVD) / ジョルジュ・プレートル(2010年2月17日発売予定)
皆様の上に、この2010年が素敵な良い年でありますように、当ブログ「ナハトムジークはクラシック」管理者ともどもお祈りいたします。
それから、だいぶ寒いお正月となりました。くれぐれもどうかお体にはお気を付けくださいませ。
最後にお願いがあります。
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タグ : 新年 ニューイヤー・コンサート ジョルジュ・プレートル ウィーン・フィル NHK ライブ
ワーグナー:バイロイト名演集から(7) 「ワルキューレ」
かなり、間隔が開いてしまっておりますがバイロイト音楽祭の名演をまとめた33枚組CDボックスの演奏の視聴記をお送りしておりますが、今回は楽劇「ワルキューレ」をお送りいたします。「ワルキューレ」は「ニーベルングの指環」を構成する楽劇のなかではもっとも知られている作品でしょう。
さっそく、今回も配役をご紹介するところから始めましょう。
・『ワルキューレ』全曲
ジークムント:ジェームズ・キング
ジークリンデ:レオニー・リザネク
フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ヴォータン:テオ・アダム
フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
ゲルヒルデ:ダニカ・マステロヴィッツ
オルトリンデ:ヘルガ・デルネシュ
ヴァルトラウテ:ゲルトラウト・ホップ
シュヴェルトライテ:ジークリンデ・ワーグナー
ヘルムヴィーゲ:リアーネ・ジーネック
ジークルーネ:アンネリース・ブルマイスター
グリムゲルデ:エリーザベト・シェルテル
ロスヴァイセ:ソナ・ツェルヴェナ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1967年7月、8月(ステレオ)
それでは視聴記をお送りいたしましょう。なお、33枚組のCDボックスでは今回の「ワルキューレ」は4枚組になっているのですから、時間の確保が大変だったのですが、何とか取れましたのでお送りできることになりました。
また、2008年のバイロイト音楽祭の放送を聞いた感想をもとにした記事を書いておりますので、詳しいあらすじはそちらへお譲りいたします。
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」(2009年1月26日作成)からご覧いただきたいと思います。
より正確を期されたいと思われる方は、Wikipedia ワルキューレ(楽劇)の項目をご覧いただけると幸いです。
それでは、さっそく視聴記に入りましょう。聞いていてすぐにお分かりかと思いますが、いくつかおなじみのモティーフがいたるところに出てくると思います。これはライトモティーフと言いまして、ワーグナーが全体の統一を図るために加えられた新しい表現の一つです。
聴いてみて思ったことは音量が小さいのが気になりました。録音が古いのが原因でしょうか・・・。
それでは、簡単にちょっとだけあらすじをご説明いたしましょう。
ある激しい嵐の夜に、一人の男が森の一軒家にたどり着くや否やすぐに倒れてしまいます。この家に住んでいる若い女が彼の求めるまま彼に水を差し出します。そして彼女は彼に心を惹かれるのでした。・・・とそこへ夫のフンディングが帰ってきます。彼は男の顔が妻の顔と瓜二つなのを見ていぶかしげに思って、その男の身の上を語るように求めたのです。それを聞くとフンディングは彼こそが自分の敵であることを知ります。今夜はこの家に泊めるが翌日には決闘をしなければいけないとその男に申し渡します。
その夜、彼女はその男に会いに行きます。不思議な力で惹かれあうようになったからです。そこでお互いの名前を聞きますと、男の名はジークムントと名乗りました。そして、家の庭にあったトリネコの木に刺さっていた剣を抜いてこの剣を「ノートゥング」と、彼女はジークムントの妹、ジークリンデであると名乗ったのでした。そして二人してこの家から逃げ出して行ったのでした。
ここまでが第1幕です。
第2幕は、荒涼とした岩山が舞台となっていますが天上界での話があります。
天上において状況を見ていたヴォータンが、フンディングとジークムントの決闘でジークムントを勝たせようと娘の一人であるブリュンヒルデに命じるのですが、ブリュンヒルデが出て行ったところで妻のフリッカが現れてヴォータンのこれまでの行為をなじるのです。そして、ジークリンデの不倫、ジークムントとジークリンデが互いに愛し合っていることもなじるのです。ヴォータンは反論しようとしますが・・・。
戻ってきたブリュンヒルデに、ヴォータンは心ならずもジークムントを倒すように命じるのでした。そして、ヴォータンはとても長い語りをもって遠大な計画を語ったのでした。しかし、もはやその計画は挫折し、もはや神々の終末の予感を感じるのでした。このあたりのテオ・アダムの高らかな歌声は素晴らしい叙情的なものでした。
そして、ブリュンヒルデはジークムントとジークリンデのところへ行って、死の宣告をするために二人の前に現れたのです。しかし、ジークムントのジークリンデに対する深い愛情を見たブリュンヒルデはジークムントを助けることを約束しました。これは、父ヴォータンの命令に背くことでした。
そして、ブリュンヒルデはジークムントに加勢しようとしますが、その時ヴォータンが現れて自らの槍でノートゥングを粉々に砕いてしまいます。そして、ジークムントはフンディングの槍に刺されて絶命します。
気を失ったジークリンデをブリュンヒルデは馬に乗せて連れ去るのでした。それを見たヴォータンは後を追いかけます。
ここまでが第2幕です。
第3幕は有名な「ワルキューレの騎行」で始まります。天上界ではワルキューレたちが天馬に乗って集まっていますが遅れてブリュンヒルデがやってきてジークリンデを助け出したことを告げました。しかし、助け出されたはずのジークリンデは絶望して死を望みますが、ブリュンヒルデはジークリンデに生きるよう告げます。ジークリンデの体にジークムントとの愛の結晶がすでに宿っていたからです。
ここで「ジークフリートの動機」が現れブリュンヒルデは来るべき英雄の名を「ジークフリート」と名づけました。
そして、ジークリンデにジークムントの形見としてノートゥングの破片を渡してはるか東方の森へ去らせたのでした。
そこへヴォータンがやってきます。
ヴォータンはブリュンヒルデを処罰することにしました。ほかのワルキューレたちがとりなしますが、ヴォータンはブリュンヒルデ以外のワルキューレをみんな追い出してしまいます。
ブリュンヒルデのとった行動はヴォータンの真意をくんだものですが、それでも父の命令に背いたことには変わりはありません。ヴォータンは処罰は変えることはないと宣言しました。
「さらば、わが勇敢で気高いわが子よ」
ヴォータンはブリュンヒルデに別れを告げます。ブリュンヒルデのたっての願いを聞き届けて、彼女の周りにとてつもなく大きな炎の壁を作らせ、その壁を乗り越えてきた勇者だけが彼女を妻とすることを許すようにしました。
ヴォータンがブリュンヒルデのまぶたに口づけすると、たちまちブリュンヒルデから神性が消えて深い眠りに陥りました。そのブリュンヒルデの周りを火の神ローゲを呼び出して大きな炎の壁を作らせました。
「この槍を恐れるものは、
決してこの炎を踏み越えるな!」
そう叫んで、ヴォータンは名残惜しげに去って行きました。
ここまで、「ワルキューレ」の簡単なあらすじを説明いたしました。
今回の楽劇「ワルキューレ」はCD4枚組ですが最も難しいところはどこでCDを交換するところにするのかが問題です。
4枚目は第3幕の第2場の途中からになっていました。ブリュンヒルデとヴォータンだけが残ったところで一番終わりのブリュンヒルデがヴォータンとの告別のところでのビルギット・ニルソンの歌唱は素晴らしいものがあります。この辺りは音量もしっかりしていて聞くのに差し支えないくらいです。
そして、最後に大きく出てくるジークフリートの動機は、やがてジークフリートがこの場所に来て、ブリュンヒルデと結ばれることを予感しています。こうして楽劇「ワルキューレ」は静かに幕を下ろしたのでした。
だいぶ長くなりました。昼間聞き始めたら聴き終わったのがもう夕方になってしまいました。
とはいえ、これこそがワーグナー魅力の一つなのかもしれません。
次は、楽劇「ジークフリート」になります。これまたCD4枚の大作です。とくに問題がなければ明日でも大丈夫かもしれませんが・・・。
新年になりましたら、新年恒例のものをお届けしてからワーグナーのシリーズを再開するか「宗教音楽集大成」の視聴記をお届けしながら、ワーグナーを少しずつやろうかなと思っています。
最後にお願いがあります。
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さっそく、今回も配役をご紹介するところから始めましょう。
・『ワルキューレ』全曲
ジークムント:ジェームズ・キング
ジークリンデ:レオニー・リザネク
フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ヴォータン:テオ・アダム
フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
ゲルヒルデ:ダニカ・マステロヴィッツ
オルトリンデ:ヘルガ・デルネシュ
ヴァルトラウテ:ゲルトラウト・ホップ
シュヴェルトライテ:ジークリンデ・ワーグナー
ヘルムヴィーゲ:リアーネ・ジーネック
ジークルーネ:アンネリース・ブルマイスター
グリムゲルデ:エリーザベト・シェルテル
ロスヴァイセ:ソナ・ツェルヴェナ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1967年7月、8月(ステレオ)
それでは視聴記をお送りいたしましょう。なお、33枚組のCDボックスでは今回の「ワルキューレ」は4枚組になっているのですから、時間の確保が大変だったのですが、何とか取れましたのでお送りできることになりました。
また、2008年のバイロイト音楽祭の放送を聞いた感想をもとにした記事を書いておりますので、詳しいあらすじはそちらへお譲りいたします。
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」(2009年1月26日作成)からご覧いただきたいと思います。
より正確を期されたいと思われる方は、Wikipedia ワルキューレ(楽劇)の項目をご覧いただけると幸いです。
それでは、さっそく視聴記に入りましょう。聞いていてすぐにお分かりかと思いますが、いくつかおなじみのモティーフがいたるところに出てくると思います。これはライトモティーフと言いまして、ワーグナーが全体の統一を図るために加えられた新しい表現の一つです。
聴いてみて思ったことは音量が小さいのが気になりました。録音が古いのが原因でしょうか・・・。
それでは、簡単にちょっとだけあらすじをご説明いたしましょう。
ある激しい嵐の夜に、一人の男が森の一軒家にたどり着くや否やすぐに倒れてしまいます。この家に住んでいる若い女が彼の求めるまま彼に水を差し出します。そして彼女は彼に心を惹かれるのでした。・・・とそこへ夫のフンディングが帰ってきます。彼は男の顔が妻の顔と瓜二つなのを見ていぶかしげに思って、その男の身の上を語るように求めたのです。それを聞くとフンディングは彼こそが自分の敵であることを知ります。今夜はこの家に泊めるが翌日には決闘をしなければいけないとその男に申し渡します。
その夜、彼女はその男に会いに行きます。不思議な力で惹かれあうようになったからです。そこでお互いの名前を聞きますと、男の名はジークムントと名乗りました。そして、家の庭にあったトリネコの木に刺さっていた剣を抜いてこの剣を「ノートゥング」と、彼女はジークムントの妹、ジークリンデであると名乗ったのでした。そして二人してこの家から逃げ出して行ったのでした。
ここまでが第1幕です。
第2幕は、荒涼とした岩山が舞台となっていますが天上界での話があります。
天上において状況を見ていたヴォータンが、フンディングとジークムントの決闘でジークムントを勝たせようと娘の一人であるブリュンヒルデに命じるのですが、ブリュンヒルデが出て行ったところで妻のフリッカが現れてヴォータンのこれまでの行為をなじるのです。そして、ジークリンデの不倫、ジークムントとジークリンデが互いに愛し合っていることもなじるのです。ヴォータンは反論しようとしますが・・・。
戻ってきたブリュンヒルデに、ヴォータンは心ならずもジークムントを倒すように命じるのでした。そして、ヴォータンはとても長い語りをもって遠大な計画を語ったのでした。しかし、もはやその計画は挫折し、もはや神々の終末の予感を感じるのでした。このあたりのテオ・アダムの高らかな歌声は素晴らしい叙情的なものでした。
そして、ブリュンヒルデはジークムントとジークリンデのところへ行って、死の宣告をするために二人の前に現れたのです。しかし、ジークムントのジークリンデに対する深い愛情を見たブリュンヒルデはジークムントを助けることを約束しました。これは、父ヴォータンの命令に背くことでした。
そして、ブリュンヒルデはジークムントに加勢しようとしますが、その時ヴォータンが現れて自らの槍でノートゥングを粉々に砕いてしまいます。そして、ジークムントはフンディングの槍に刺されて絶命します。
気を失ったジークリンデをブリュンヒルデは馬に乗せて連れ去るのでした。それを見たヴォータンは後を追いかけます。
ここまでが第2幕です。
第3幕は有名な「ワルキューレの騎行」で始まります。天上界ではワルキューレたちが天馬に乗って集まっていますが遅れてブリュンヒルデがやってきてジークリンデを助け出したことを告げました。しかし、助け出されたはずのジークリンデは絶望して死を望みますが、ブリュンヒルデはジークリンデに生きるよう告げます。ジークリンデの体にジークムントとの愛の結晶がすでに宿っていたからです。
ここで「ジークフリートの動機」が現れブリュンヒルデは来るべき英雄の名を「ジークフリート」と名づけました。
そして、ジークリンデにジークムントの形見としてノートゥングの破片を渡してはるか東方の森へ去らせたのでした。
そこへヴォータンがやってきます。
ヴォータンはブリュンヒルデを処罰することにしました。ほかのワルキューレたちがとりなしますが、ヴォータンはブリュンヒルデ以外のワルキューレをみんな追い出してしまいます。
ブリュンヒルデのとった行動はヴォータンの真意をくんだものですが、それでも父の命令に背いたことには変わりはありません。ヴォータンは処罰は変えることはないと宣言しました。
ヴォータンはブリュンヒルデに別れを告げます。ブリュンヒルデのたっての願いを聞き届けて、彼女の周りにとてつもなく大きな炎の壁を作らせ、その壁を乗り越えてきた勇者だけが彼女を妻とすることを許すようにしました。
ヴォータンがブリュンヒルデのまぶたに口づけすると、たちまちブリュンヒルデから神性が消えて深い眠りに陥りました。そのブリュンヒルデの周りを火の神ローゲを呼び出して大きな炎の壁を作らせました。
決してこの炎を踏み越えるな!」
そう叫んで、ヴォータンは名残惜しげに去って行きました。
ここまで、「ワルキューレ」の簡単なあらすじを説明いたしました。
今回の楽劇「ワルキューレ」はCD4枚組ですが最も難しいところはどこでCDを交換するところにするのかが問題です。
4枚目は第3幕の第2場の途中からになっていました。ブリュンヒルデとヴォータンだけが残ったところで一番終わりのブリュンヒルデがヴォータンとの告別のところでのビルギット・ニルソンの歌唱は素晴らしいものがあります。この辺りは音量もしっかりしていて聞くのに差し支えないくらいです。
そして、最後に大きく出てくるジークフリートの動機は、やがてジークフリートがこの場所に来て、ブリュンヒルデと結ばれることを予感しています。こうして楽劇「ワルキューレ」は静かに幕を下ろしたのでした。
だいぶ長くなりました。昼間聞き始めたら聴き終わったのがもう夕方になってしまいました。
とはいえ、これこそがワーグナー魅力の一つなのかもしれません。
次は、楽劇「ジークフリート」になります。これまたCD4枚の大作です。とくに問題がなければ明日でも大丈夫かもしれませんが・・・。
新年になりましたら、新年恒例のものをお届けしてからワーグナーのシリーズを再開するか「宗教音楽集大成」の視聴記をお届けしながら、ワーグナーを少しずつやろうかなと思っています。
最後にお願いがあります。
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