ナハトムジークはクラシック
お勧めクラシックCDのご紹介と買ってきたクラシックCDの試聴記です。 なお、画像リンク先からCDを買うことができます。
FMのネタでひとつ・・・ベートーヴェン交響曲第1番
昨日、FMを聞いた話は昨日の記事でお話ししました。
そのFMで取り上げられた曲をもうひとつ取り上げます。
・・・それはベートーヴェンの交響曲第1番です。
しかしながら、画像はベートーヴェンの交響曲の全集を取り上げます。


ベートーヴェン:交響曲全集 スクロヴァチェフスキ(画像)

収録曲順:
CD1 交響曲第1番、第3番「英雄」
CD2 交響曲第2番、第4番
CD3 交響曲第5番「運命」、第6番「田園」
CD4 交響曲第7番、第8番
CD5 交響曲第9番「合唱」
演奏:
「交響曲第9番のみ」
アネッテ・ダッシュ(ソプラノ)、ダニエラ・シンドラム(メッゾ・ソプラノ)、
クリスティアン・エルスナー(テノール)、ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ミヒャエル・グレーザー)
ザールブリュッケン放送交響楽団
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
発売:エームス・クラシック
価格:6300円(CD5枚組)
ベートーヴェンの第1交響曲は若かりしベートーヴェンの自信作と言える作品です。
画像リンクはベートーヴェンの交響曲全集を載せていますが、第1交響曲が初演されたときの多くの聴衆にとっては、驚きであったと思います。
それまでの作曲家の交響曲とは全く異なる響きが見られたからです。
画像の交響曲全集の指揮者、スクロヴァチェフスキについては読売日本交響楽団の常任指揮者としてよく知られていると思います。
スクロヴァチェフスキの詳しい経歴についてはwikipediaのスタニフラフ・スクロヴァチェフスキの項目に譲りますが、現在ドイツの作曲家の作品の演奏に関しては大変評判があります。
画像のCDを買い求めるとかなりの出費がありますが、素晴らしい演奏があなたを待っています。
CDを5枚すべて聴きますには相当な時間が必要ですが、すべて聴き終わると素晴らしい感動があなたを待っているでしょう。
最後にお願いがあります。
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そのFMで取り上げられた曲をもうひとつ取り上げます。
・・・それはベートーヴェンの交響曲第1番です。
しかしながら、画像はベートーヴェンの交響曲の全集を取り上げます。

ベートーヴェン:交響曲全集 スクロヴァチェフスキ(画像)
収録曲順:
CD1 交響曲第1番、第3番「英雄」
CD2 交響曲第2番、第4番
CD3 交響曲第5番「運命」、第6番「田園」
CD4 交響曲第7番、第8番
CD5 交響曲第9番「合唱」
演奏:
「交響曲第9番のみ」
アネッテ・ダッシュ(ソプラノ)、ダニエラ・シンドラム(メッゾ・ソプラノ)、
クリスティアン・エルスナー(テノール)、ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ミヒャエル・グレーザー)
ザールブリュッケン放送交響楽団
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
発売:エームス・クラシック
価格:6300円(CD5枚組)
ベートーヴェンの第1交響曲は若かりしベートーヴェンの自信作と言える作品です。
画像リンクはベートーヴェンの交響曲全集を載せていますが、第1交響曲が初演されたときの多くの聴衆にとっては、驚きであったと思います。
それまでの作曲家の交響曲とは全く異なる響きが見られたからです。
画像の交響曲全集の指揮者、スクロヴァチェフスキについては読売日本交響楽団の常任指揮者としてよく知られていると思います。
スクロヴァチェフスキの詳しい経歴についてはwikipediaのスタニフラフ・スクロヴァチェフスキの項目に譲りますが、現在ドイツの作曲家の作品の演奏に関しては大変評判があります。
画像のCDを買い求めるとかなりの出費がありますが、素晴らしい演奏があなたを待っています。
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
ウィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲完聴記(最終回)
ウィルヘルム・バックハウスによりますベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を聴くという無謀な試みもいよいよ最終回となりました。
なお、CDの画像をクリックするとCDへのリンクへ行くことができます。よろしかったらそちらのほうもご覧ください。


曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノソナタ第30番ホ長調作品109
ピアノソナタ第31番変イ長調作品110
ピアノソナタ第32番ハ短調作品111
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
このCDの収録されているピアノソナタ3曲は文字通り後期の作品です。
それでは順番に聴いてまいりましょう。今回も聴きながらパソコンでこの試聴記を書いています。
第30番は3楽章からなります。
第1楽章は流れるように始まりました。まるで歌うような感じです。
バックハウスは流れるような旋律を美しく歌っています。
まさしくファンタジックな第1楽章です。
そのあとで、堂々としたスケルツォ楽章による第2楽章です。
それでも流れるような旋律を持っています。
演奏では堂々としたモティーフと流れるようなメロディーをうまく使い分けていました。
第3楽章は変奏曲の形式で書かれています。
まず、主題が消え入るような小さな音で始まりました。
そのあとでいろいろな変奏が繰り広げられていくのですが、主題をバックハウスはやさしく、かつなだらかに弾いていました。
そこには中期の作品で見られたような荒々しい叫びはありません。
バックハウスはこの緩叙楽章のような終楽章を美しいメロディーを聴かせながらベートーヴェンの主題をいろいろなものへ変えていく素晴らしい芸術を見せてくれます。
「英雄」交響曲にも見られる終楽章を変奏曲の形式で書くという形の曲ですが、とても素晴らしい曲です。
この楽章は変奏が繰り返されるごとに高揚していくのです。なだらかなメロディーのなかで次第に盛り上がっていくのです。
ある時はポリフォニーに満ちた技巧を見せてくれます。ある時は美しいメロディーを聴かせてくれます。そしてある時には聞こえるかどうかわからないくらいの弱音で聴かせてくれます。
耳を澄ませることが必要です。
そして、主題が再現されてきました。主題が最後に再現されるのはバッハのゴールドベルク変奏曲に見られた方法です。
そして、消え入るように小さな音で全曲が終わりました。
次の第31番も小さな音で始まりました。
この曲も3楽章からなりますが、終楽章が序奏とフーガに分かれています。それでトラックも終楽章では二つに分かれています。
第1楽章は流れるようなメロディーに満ちています。
バックハウスの演奏は後期の作品になるにつれて美しいメロディーを聴かせてくれます。
テンポもゆったりとしています。初期のソナタの緩叙楽章はテンポが速かったのですが、このあたりになるとゆっくりしてきます。
第2楽章はスケルツォ楽章ですが、2拍子に聞こえます。それに、演奏を聴いてみますと、まるでブラームスの後期の小品集のような感じがします。
そのあとで切れ目なく第3楽章に入りました。
先ほどお話ししたように、流れるように美しい序奏とフーガからなります。
序奏は、とても深い悲しみに満ちています。演奏でも美しいメロディーに満ちていました。
その悲しみを受け止めるようにフーガが始まりました。
このフーガも美しいメロディーが聴き取れます。とてもフーガとは思えないなだらかな部分も聴き取れます。
そして、フーガが再現部のように戻ってきます。
このフーガをバックハウスは美しいメロディーを聴かせるように歌うように弾いています。
さあ、いよいよ最後のソナタ第32番に入りました。
このソナタは2楽章からなります。
第1楽章はマエストーソによる序奏と主部に分かれています。
序奏はまるでオペラのレティタティーヴォのような感じでした。
そのあとで主部に入るわけですが、フーガの入りのようなポリフォニーに満ちた始まり方です。
その中で、美しいメロディーが聴かれます。これもやはり後期のベートーヴェンの特徴です。
ポリフォニーの聴かせ方もうまいですね。
バックハウスは・・・。
この楽章は起伏が結構ありますが美しいメロディーが全編に満ちています。
第2楽章は静かに始まりました。この楽章は変奏曲の形式で書かれています。
変奏が進んでいくうちにいろいろな表情が聴き取れます。
この演奏では次第に高揚していくように感じます。
その中でも、美しいメロディーが途切れることはありません。
曲目解説ではこうあります。
バックハウスの演奏はこの楽章でメロディーに満ちた美しい演奏で最後は静かに曲を終えました。
皆さん、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲をすべて聴き通しました!!
この試聴記を読んでご感想がございましたらコメントをお寄せください。
また、画像をクリックしますとこのCDの詳細を見ることができます。そちらのほうもどうかご覧ください。
また、wikipedia:ベートーヴェンのピアノソナタのカテゴリへのリンクからwikipediaでのベートーヴェンのピアノソナタ全32曲の解説を見ることができます。
そちらのほうもどうかご覧ください。
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曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノソナタ第30番ホ長調作品109
ピアノソナタ第31番変イ長調作品110
ピアノソナタ第32番ハ短調作品111
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
このCDの収録されているピアノソナタ3曲は文字通り後期の作品です。
それでは順番に聴いてまいりましょう。今回も聴きながらパソコンでこの試聴記を書いています。
第30番は3楽章からなります。
第1楽章は流れるように始まりました。まるで歌うような感じです。
バックハウスは流れるような旋律を美しく歌っています。
まさしくファンタジックな第1楽章です。
そのあとで、堂々としたスケルツォ楽章による第2楽章です。
それでも流れるような旋律を持っています。
演奏では堂々としたモティーフと流れるようなメロディーをうまく使い分けていました。
第3楽章は変奏曲の形式で書かれています。
まず、主題が消え入るような小さな音で始まりました。
そのあとでいろいろな変奏が繰り広げられていくのですが、主題をバックハウスはやさしく、かつなだらかに弾いていました。
そこには中期の作品で見られたような荒々しい叫びはありません。
バックハウスはこの緩叙楽章のような終楽章を美しいメロディーを聴かせながらベートーヴェンの主題をいろいろなものへ変えていく素晴らしい芸術を見せてくれます。
「英雄」交響曲にも見られる終楽章を変奏曲の形式で書くという形の曲ですが、とても素晴らしい曲です。
この楽章は変奏が繰り返されるごとに高揚していくのです。なだらかなメロディーのなかで次第に盛り上がっていくのです。
ある時はポリフォニーに満ちた技巧を見せてくれます。ある時は美しいメロディーを聴かせてくれます。そしてある時には聞こえるかどうかわからないくらいの弱音で聴かせてくれます。
耳を澄ませることが必要です。
そして、主題が再現されてきました。主題が最後に再現されるのはバッハのゴールドベルク変奏曲に見られた方法です。
そして、消え入るように小さな音で全曲が終わりました。
次の第31番も小さな音で始まりました。
この曲も3楽章からなりますが、終楽章が序奏とフーガに分かれています。それでトラックも終楽章では二つに分かれています。
第1楽章は流れるようなメロディーに満ちています。
バックハウスの演奏は後期の作品になるにつれて美しいメロディーを聴かせてくれます。
テンポもゆったりとしています。初期のソナタの緩叙楽章はテンポが速かったのですが、このあたりになるとゆっくりしてきます。
第2楽章はスケルツォ楽章ですが、2拍子に聞こえます。それに、演奏を聴いてみますと、まるでブラームスの後期の小品集のような感じがします。
そのあとで切れ目なく第3楽章に入りました。
先ほどお話ししたように、流れるように美しい序奏とフーガからなります。
序奏は、とても深い悲しみに満ちています。演奏でも美しいメロディーに満ちていました。
その悲しみを受け止めるようにフーガが始まりました。
このフーガも美しいメロディーが聴き取れます。とてもフーガとは思えないなだらかな部分も聴き取れます。
そして、フーガが再現部のように戻ってきます。
このフーガをバックハウスは美しいメロディーを聴かせるように歌うように弾いています。
さあ、いよいよ最後のソナタ第32番に入りました。
このソナタは2楽章からなります。
第1楽章はマエストーソによる序奏と主部に分かれています。
序奏はまるでオペラのレティタティーヴォのような感じでした。
そのあとで主部に入るわけですが、フーガの入りのようなポリフォニーに満ちた始まり方です。
その中で、美しいメロディーが聴かれます。これもやはり後期のベートーヴェンの特徴です。
バックハウスは・・・。
この楽章は起伏が結構ありますが美しいメロディーが全編に満ちています。
第2楽章は静かに始まりました。この楽章は変奏曲の形式で書かれています。
変奏が進んでいくうちにいろいろな表情が聴き取れます。
この演奏では次第に高揚していくように感じます。
その中でも、美しいメロディーが途切れることはありません。
曲目解説ではこうあります。
そこには万感こもごも至る思いがある。失われた青春への思い、悔恨、神への帰依、否定、肯定・・・・・・そしてまばゆいクライマックスのうちに彼の最後のソナタは終わる。
バックハウスの演奏はこの楽章でメロディーに満ちた美しい演奏で最後は静かに曲を終えました。
皆さん、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲をすべて聴き通しました!!
この試聴記を読んでご感想がございましたらコメントをお寄せください。
また、画像をクリックしますとこのCDの詳細を見ることができます。そちらのほうもどうかご覧ください。
また、wikipedia:ベートーヴェンのピアノソナタのカテゴリへのリンクからwikipediaでのベートーヴェンのピアノソナタ全32曲の解説を見ることができます。
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「ハンマークラヴィーア」に到達しました! 〜ウィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲完聴記(その8)
ここまで来ると残すところCDの枚数にしてあと一つです。
「ハンマークラヴィーア」はベートーヴェンのピアノソナタ全32曲の中で最高峰に属する大作です。ここまで来るとベートーヴェンのピアノソナタにとっては後期に属するといっても過言ではありません。

曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノ・ソナタ第28番イ長調作品101
ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
なお、「ハンマークラヴィーア」のみモノラル録音です。
あらかじめご了承ください。
それでは、まず「ハンマークラヴィーア」に先立ちまして第28番を聴きましょう。
第28番は3楽章で構成されていますが、第3楽章が序奏と主部に分かれています。
それで、第3楽章ではトラックも二つに分かれています。
第1楽章はアレグレット・マ・ノン・トロッポ、そして「幾分速く、そして非常に深い感情をもって」と表記されています。
曲はするすると流れるように始まりました。
バックハウスの演奏を聴く限り、後期に近づくほど音が流れるようになってきます。
激しく吠えたけるような獅子のような感情は消え失せ、ただ流れるような感じです。
そうこうしているうちに、第2楽章に入ってしまいました。
第2楽章はスケルツォ楽章なんですが、それでもなんだか流れるような感じがします。
美しい歌がこの楽章でも流れています。
この楽章はヴィヴァーチェ・アラ・マルチア、そして「生き生きとした行進曲風に」と表記されています。
それでもなお、美しい歌が満ちています。
なんだかやさしい感じがします。これまでのベートーヴェンのピアノソナタにはなかった感触です。
第3楽章はなんだか悲しげな序奏で始まりました。
しかしながら、それがまた美しいのです。
そのあとで、その悲しみを受け止めるようかのように主部に入りました。
先ほどの悲しみを慰めるような感じです。
これもまた、流れるように進んでいきます。これほど美しいメロディーを聴きますとなんだか書くのも忘れてしまいそうです。
しばらくして、フーガの入りのようなポリフォニックなところに入りました。
ポリフォニックな作り方はクライマックスを構成するのに適しているようです。
ポリフォニーによる曲の作り方は、モーツァルトの「ジュピター」交響曲の終楽章にも見られるところです。
やがて、静まり返るように美しい歌が流れていきますが、その中でポリフォニーに満ちた旋律が流れていき、堂々としたフィナーレを迎えました。
さあ、お待ちかねの第29番「ハンマークラヴィーア」を聴きましょう。
「ハンマークラヴィーア」は先ほどお話ししましたようにベートーヴェンのピアノソナタ全32曲の最高峰です。
第1楽章はファンファーレのようなモティーフの後で流れるような旋律が流れてきます。
バックハウスはステレオで「ハンマークラヴィーア」の録音を残さなかったのですが、このCDで聞いてみてもそれほど録音が劣っているとは思いません。
美しい音楽です。美しいメロディーにポリフォニーが加わり、独特の音楽を響かせているのです。
展開部のメロディーがポリフォニックに絡んできて頂点を作り上げる構成はベートーヴェンらしい作り方ですが、それでも今までのソナタではこのソナタのように歌に満ちてはいません。
ようやくといっていいくらいですが、美しさの中に構成がしっかりと築かれている作品となったのです。
まさに規模雄大な曲である。
曲目解説では「ハンマークラヴィーア」についてこう書いていますが、まさしくその通りです。
第2楽章はスケルツォ楽章です。とはいえ、非常に短くしかもその中に歌があふれているのです。
第3楽章は緩叙楽章ですが、ものすごく長い楽章です。
とはいえ、美しいメロディーがこの楽章に満ちています。
メロディーだけのところも時々聞こえます。
美しい・・・まるでショパンのようなところもあります。
こうしていると、聴きながら書いていますがしばしこの世の雑念を忘れさせてくれます。
やさしい音による対話がこのCDから聞こえてきます。
ベートーヴェンの後期特有の感触といいますでしょうか、優しさの中に構成された美が見えるような感じがします。
ちなみに、この第3楽章はこのCDでは16分31秒かかります。
第4楽章ではラルゴによります序奏とアレグロ・リゾルートによる主部に分かれています。
序奏は静かに始まりました。呟くような静かな音から時々激しいモティーフが現れますが、それもあんまり長く続きません。
主部に入ると、一つの旋律で始まりそのあとで旋律が増えていくような感じになりました。
フーガの形式で作られているのでしょうか。美しい旋律に満ちた第3楽章の後は堂々たる終楽章です。
しばらくすると歌うような旋律が聞こえます。とはいえ、この中にもポリフォニーが隠れているのです。
美しい旋律によってポリフォニーが構成されていく・・・。
今までのベートーヴェンの経験が十二分に生かされた楽章と言えます。
そして、壮大なクライマックスがポリフォニーに満ちたコーダに築かれてこのソナタは終わったのでした。
ハンマークラヴィーア wikipediaへのリンクを設けておきました。そちらのほうもご覧下さい。おそらく私の解説よりも詳しいと思います。
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ウィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲完聴記(その7)
皆さん、こんばんは。ただいま外を見ていますと雨が降っています。
それにとても寒いです・・・。
さあ、本題に戻りましょう。
ウィルヘルム・バックハウスによりますベートーヴェンのピアノソナタ全曲を聴くというレポートを続けております。今回は7枚目をお届けします。
このCDにはソナタ・アルバムに収録されている曲が3つ含まれています。
第19番、20番、25番です。(いずれもソナタ・アルバム第1巻に収録)


曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノソナタ第19番作品49−1
ピアノソナタ第20番作品49−2
ピアノソナタ第21番作品54
ピアノソナタ第22番作品54
ピアノソナタ第24番作品78
ピアノソナタ第25番作品79「かっこう」
ピアノソナタ第27番作品90
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
実は、先ほどソナタ・アルバムを持ってきまして見たのですが、第20番は通してレッスンした書き込みがありました。
・・・というのは実はピアノを習っていまして、発表会でも演奏したことがあるのです。
それでは、さっそく聴いてまいりましょう。
手元にソナタ・アルバムを持ってきまして聞いてみることにいたしましょう。
このCDに収録されている曲は第25番を除きまして2楽章で構成されております。
第19番から聴くことにしましょう。
この曲はやさしいということなのですが、第19番と第20番は初期に作曲されたもので出版が遅かったのでこのような番号が付けられたという説があります。
第1楽章はアンダンテという速度表記でソナタ形式で書かれています。
バックハウスの演奏では、最初の部分はゆったりと弾き始めました。
このCDを寝るときに聴いたりしましたが、同じ演奏なのに聴いた印象が異なるのです。
この演奏では、流れるようにメロディーを聴かせています。
そして、消え入るように終わった後でロンドによる第2楽章に入りました。
第1楽章とは対照的に明るく、そしてリズミカルに進んでいきます。
そして最後はちょっとだけ強く奏して終わりました。
楽譜にも強く弾くことが書いてありました。
次の第20番は自分が習ったことがある曲です。
第1楽章はバックハウスはきれいなメロディーをとても速く弾いています。
私が習った時はそんなに速く弾かなかったのですが・・・。
そして、第2楽章はテンポ・ディ・メヌエットによるロンドのようです。
ここは、ゆっくりとしています。私にも引ける水準のテンポですが、美しいメロディーを引き出すのは容易なことではありません。やはりここは長年の経験によるものによるところが大きいようです。
さて、次の第22番はテンポ・ディ・メヌエットによる第1楽章とアレグレットによる第2楽章からなります。このソナタはまるで4楽章構成のソナタの後半部分みたいな感じにも見えると曲目解説でも書いてありますが・・・。
第1楽章の出だしを聞いてみますと、しっとりとして深みのある音色が聴かれます。
何でもこのソナタは「ワルトシュタイン」のころに作曲されたもので、幾分構築的な感じがするということですが、そんなに構築的な感じがしませんでした。
第2楽章はとても速くバックハウスは演奏しています。
音符が細かいのでしょうか、メロディーの中に細かい伴奏が聞こえます。
時には荒々しく、時には流れるように音が進んでいきます。
次の第24番は嬰ヘ長調というシャープが6つある変わった調性によっています。
第1楽章は美しい序奏と主部に分かれています。
序奏はとても美しく感じます。流れるように弾いているのでそう感じるのかもしれません。
曲目解説によりますとこのソナタについてこういう評価があります。
第2楽章では音のモティーフの対照によって曲が始まり、そしてそのモティーフによって曲が展開されていくように感じました。
次は第25番ですが、これもソナタ・アルバムに収録されています。
第1楽章はプレスト・アラ・テデスカと書かれています。アラ・テデスカとはソナタ・アルバムによりますとドイツ風の意味だそうです。
流れるようなメロディーとごつごつしたモティーフが入り混じったような演奏が繰り広げられています。
そして、とても速く音が流れていきます。
そして消え入るように第1楽章が終わったすぐ後で第2楽章が始まりました。
第2楽章はまるで舟歌のような無言歌のような楽章であるとソナタ・アルバムに書かれているのですが、しっとりした部分の後で明るいところがきて、そのあとでしっとりした部分が戻ってくるという構成の楽章です。
この楽章は美しい歌に満ちています。この演奏でも素晴らしい歌を聞かせてくれます。
第3楽章は先ほどの第2楽章とは対照的な楽章です。
とても速く弾いています。そして流れるように音が移ろいます。
そして、静かに全曲が終わったのでした。
次の第27番に入りますと速度と楽想の表記に変化が見られます。
それはドイツ語で速度と楽想の表記が書かれているからです。
第1楽章は「生き生きとした速度で、常に感情と表情を持って」と書かれています。
美しい歌が第1楽章を流れています。テンポはあんまり速くなく、今までのベートーヴェンのソナタに見られるような激しい強い音は見られません。
かえってやさしく聴こえます。
第2楽章は「早過ぎぬように、極めて歌うように演奏する」と書かれています。
静かに曲は始まり、そして流れるようななだらかな音が響いています。
ここまで来ると、後期のベートーヴェンに見られる特徴が見受けれれます。
このソナタは2楽章しかありませんが、美しい歌に満ちています。
このCDの演奏では、一層美しく聴こえます。
そして、静かに曲が終わったのでした。
よろしかったら、追記も読んでいただけたら幸いです。いろいろつぶやき事を書いています。
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それにとても寒いです・・・。
さあ、本題に戻りましょう。
ウィルヘルム・バックハウスによりますベートーヴェンのピアノソナタ全曲を聴くというレポートを続けております。今回は7枚目をお届けします。
このCDにはソナタ・アルバムに収録されている曲が3つ含まれています。
第19番、20番、25番です。(いずれもソナタ・アルバム第1巻に収録)

曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノソナタ第19番作品49−1
ピアノソナタ第20番作品49−2
ピアノソナタ第21番作品54
ピアノソナタ第22番作品54
ピアノソナタ第24番作品78
ピアノソナタ第25番作品79「かっこう」
ピアノソナタ第27番作品90
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
実は、先ほどソナタ・アルバムを持ってきまして見たのですが、第20番は通してレッスンした書き込みがありました。
・・・というのは実はピアノを習っていまして、発表会でも演奏したことがあるのです。
それでは、さっそく聴いてまいりましょう。
手元にソナタ・アルバムを持ってきまして聞いてみることにいたしましょう。
このCDに収録されている曲は第25番を除きまして2楽章で構成されております。
第19番から聴くことにしましょう。
この曲はやさしいということなのですが、第19番と第20番は初期に作曲されたもので出版が遅かったのでこのような番号が付けられたという説があります。
第1楽章はアンダンテという速度表記でソナタ形式で書かれています。
バックハウスの演奏では、最初の部分はゆったりと弾き始めました。
このCDを寝るときに聴いたりしましたが、同じ演奏なのに聴いた印象が異なるのです。
この演奏では、流れるようにメロディーを聴かせています。
そして、消え入るように終わった後でロンドによる第2楽章に入りました。
第1楽章とは対照的に明るく、そしてリズミカルに進んでいきます。
そして最後はちょっとだけ強く奏して終わりました。
楽譜にも強く弾くことが書いてありました。
次の第20番は自分が習ったことがある曲です。
第1楽章はバックハウスはきれいなメロディーをとても速く弾いています。
私が習った時はそんなに速く弾かなかったのですが・・・。
そして、第2楽章はテンポ・ディ・メヌエットによるロンドのようです。
ここは、ゆっくりとしています。私にも引ける水準のテンポですが、美しいメロディーを引き出すのは容易なことではありません。やはりここは長年の経験によるものによるところが大きいようです。
さて、次の第22番はテンポ・ディ・メヌエットによる第1楽章とアレグレットによる第2楽章からなります。このソナタはまるで4楽章構成のソナタの後半部分みたいな感じにも見えると曲目解説でも書いてありますが・・・。
第1楽章の出だしを聞いてみますと、しっとりとして深みのある音色が聴かれます。
何でもこのソナタは「ワルトシュタイン」のころに作曲されたもので、幾分構築的な感じがするということですが、そんなに構築的な感じがしませんでした。
第2楽章はとても速くバックハウスは演奏しています。
音符が細かいのでしょうか、メロディーの中に細かい伴奏が聞こえます。
時には荒々しく、時には流れるように音が進んでいきます。
次の第24番は嬰ヘ長調というシャープが6つある変わった調性によっています。
第1楽章は美しい序奏と主部に分かれています。
序奏はとても美しく感じます。流れるように弾いているのでそう感じるのかもしれません。
曲目解説によりますとこのソナタについてこういう評価があります。
省略と節約の作る美が全体に君臨している。
第2楽章では音のモティーフの対照によって曲が始まり、そしてそのモティーフによって曲が展開されていくように感じました。
次は第25番ですが、これもソナタ・アルバムに収録されています。
第1楽章はプレスト・アラ・テデスカと書かれています。アラ・テデスカとはソナタ・アルバムによりますとドイツ風の意味だそうです。
流れるようなメロディーとごつごつしたモティーフが入り混じったような演奏が繰り広げられています。
そして、とても速く音が流れていきます。
そして消え入るように第1楽章が終わったすぐ後で第2楽章が始まりました。
第2楽章はまるで舟歌のような無言歌のような楽章であるとソナタ・アルバムに書かれているのですが、しっとりした部分の後で明るいところがきて、そのあとでしっとりした部分が戻ってくるという構成の楽章です。
この楽章は美しい歌に満ちています。この演奏でも素晴らしい歌を聞かせてくれます。
第3楽章は先ほどの第2楽章とは対照的な楽章です。
とても速く弾いています。そして流れるように音が移ろいます。
そして、静かに全曲が終わったのでした。
次の第27番に入りますと速度と楽想の表記に変化が見られます。
それはドイツ語で速度と楽想の表記が書かれているからです。
第1楽章は「生き生きとした速度で、常に感情と表情を持って」と書かれています。
美しい歌が第1楽章を流れています。テンポはあんまり速くなく、今までのベートーヴェンのソナタに見られるような激しい強い音は見られません。
かえってやさしく聴こえます。
第2楽章は「早過ぎぬように、極めて歌うように演奏する」と書かれています。
静かに曲は始まり、そして流れるようななだらかな音が響いています。
ここまで来ると、後期のベートーヴェンに見られる特徴が見受けれれます。
このソナタは2楽章しかありませんが、美しい歌に満ちています。
このCDの演奏では、一層美しく聴こえます。
そして、静かに曲が終わったのでした。
よろしかったら、追記も読んでいただけたら幸いです。いろいろつぶやき事を書いています。
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表題付きソナタ3題・・・ ウィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲完聴記(その6)
ウィルヘルム・バックハウスによりますベートーヴェンのピアノソナタを全曲聴き続けるというかなり無謀なことを実行していますが、今回は6枚目となります。


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31の2「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調作品81a「告別」
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
この3つの表題付きソナタは「告別」を除きますと他人によってつけられた表題です。
しかしながら、表題がなかったらこれほど世の中には知られていなかったであろうと言われているものなのです。
それでは、早速聴きながら書き込みます。
まず最初は第21番「ワルトシュタイン」です。
これは、2楽章で構成されていますが、第2楽章が序奏と主部に分かれていますので事実上の3楽章構成とみていいかと思います。
第1楽章はごつごつしたモティーフと美しいメロディーが重なりあう変化に富んだ楽章です。
この演奏では、ごつごつした地響きみたいなモティーフをある時はそれらしく、またある時はまるでそれを感じさせないくらいの滑らかさで弾いていました。
このモティーフと美しいメロディーのバランスによってこの楽章は壮麗な建築物のような曲になっていると曲目解説では書いていました。
それにしても、バックハウスの演奏はこういった主題の対比をうまく表現しています。
第2楽章はモルト・アダージョによる序奏とロンドに分かれています。
トラックでもこの楽章では二つに分かれています。
序奏のところは静かに始まりました。
バックハウスはを滑らかに弾いています。ただ、音が小さいのでよく聞かないと聞き取れないくらいですが・・・。
その小さな消え入るくらいの音から壮大なロンドへ向かっていくのですから、ここにもベートーヴェンの素晴らしい創意が見られます。
気付かないうちにロンドに入っていました。ここは美しいメロディーとごつごつしたモティーフの対比が見られます。
その表現も素晴らしいものがあります。曲目解説ではこのロンドについて次のように書いてあります。
そうでしょうか?
とはいえ、このロンドは美しいメロディーへと集約されていきます。
そして、美しいメロディーを聴かせるのは大変ですがそれを十二分に聴かせてくれます。
この辺もバックハウスの素晴らしい才能の一つです。
次は第17番「テンぺスト」に移ります。
曲目解説ではそう書かれていますが、第1楽章を聴いている限りではテンポの変化が激しく、かえって幻想的な音楽に聞こえます。「月光」のような感じです・・・。
たった一つの音で・・・つまり和音なしで書かれているところもあります。
そのようなところは、美しく歌うようにバックハウスは弾いています。
第2楽章でもこの幻想的な雰囲気は変わりません。
バックハウスはこのように美しい音を奏でることができるのだと改めて感じました。
続く第3楽章はそれまでの楽章とは対照的に一つのモティーフで曲が構成されているような印象的な終楽章です。
タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪
こんな感じです。
このモティーフがいつまでもいつまでも続いていくのです。
単調なものモティーフの連続ですが、「運命」でも見られたように一つのモティーフによって曲を構成する一つの例がここにはあります。
これがある時にはデーモニッシュに、ある時は幻想的に姿を変えていくのです。
もちろん、このような変化を出すにはそれなりの表現力が必要です。
バックハウスは、このような変化を出すことができるのです。
この無謀な企画を考えるまであんまりこの曲を聴きませんでしたが、聴いてみて美しい音楽だと思いました。
次の第26番「告別」は本当の意味での「標題音楽」と言えます。
きわめてユニークなソナタと言えます。
各楽章に表題が付いているのも珍しいです。これはスポンサーのために作曲されたきわめて世俗的な一面を見せた作品です。
第1楽章は「告別」と題されています。
演奏では、なだらかに歌を歌うように弾いています。そして明るく曲は進んでいきます。
ブログを書いていると特有の心理状態に陥りますが、この曲を聴いているとそんなものをちょっとだけ忘れさせてくれます。
第2楽章では「不在」と題されています。スポンサーの不在中の作曲者の心理を表現したものと思います。
確かに、さびしく感じます。そんな中でもバックハウスは美しい歌を見せています。
そして、切れ目なく終楽章に入りました。
第3楽章では「再会」と書かれています。
スポンサーと再び会うことができた喜びを表現しています。
この演奏でも、明るいタッチで表しています。
しばらく会うことができなかった寂しさから、再び会うことのできる喜び・・・。
苦悩から歓喜へというベートーヴェンのいわば「第9」で示したようなモットーというべき感じの構成を感じます。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
曲目:(全曲ベートーヴェン作曲)
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31の2「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調作品81a「告別」
発売:ユニバーサルクラシック
価格:1000円
(注意:限定盤につき売り切れ次第終了)
この3つの表題付きソナタは「告別」を除きますと他人によってつけられた表題です。
しかしながら、表題がなかったらこれほど世の中には知られていなかったであろうと言われているものなのです。
それでは、早速聴きながら書き込みます。
まず最初は第21番「ワルトシュタイン」です。
これは、2楽章で構成されていますが、第2楽章が序奏と主部に分かれていますので事実上の3楽章構成とみていいかと思います。
第1楽章はごつごつしたモティーフと美しいメロディーが重なりあう変化に富んだ楽章です。
この演奏では、ごつごつした地響きみたいなモティーフをある時はそれらしく、またある時はまるでそれを感じさせないくらいの滑らかさで弾いていました。
このモティーフと美しいメロディーのバランスによってこの楽章は壮麗な建築物のような曲になっていると曲目解説では書いていました。
それにしても、バックハウスの演奏はこういった主題の対比をうまく表現しています。
第2楽章はモルト・アダージョによる序奏とロンドに分かれています。
トラックでもこの楽章では二つに分かれています。
序奏のところは静かに始まりました。
バックハウスはを滑らかに弾いています。ただ、音が小さいのでよく聞かないと聞き取れないくらいですが・・・。
その小さな消え入るくらいの音から壮大なロンドへ向かっていくのですから、ここにもベートーヴェンの素晴らしい創意が見られます。
気付かないうちにロンドに入っていました。ここは美しいメロディーとごつごつしたモティーフの対比が見られます。
その表現も素晴らしいものがあります。曲目解説ではこのロンドについて次のように書いてあります。
まさに前人未到のすばらしい力学の粋であり、このソナタに永遠の価値を与えるものである。
とはいえ、このロンドは美しいメロディーへと集約されていきます。
そして、美しいメロディーを聴かせるのは大変ですがそれを十二分に聴かせてくれます。
この辺もバックハウスの素晴らしい才能の一つです。
次は第17番「テンぺスト」に移ります。
このソナタについて質問した弟子のシントラーに作曲者自身が「シェイクスピアの『テンぺスト』を読め」といったことに由来する。
曲目解説ではそう書かれていますが、第1楽章を聴いている限りではテンポの変化が激しく、かえって幻想的な音楽に聞こえます。「月光」のような感じです・・・。
たった一つの音で・・・つまり和音なしで書かれているところもあります。
そのようなところは、美しく歌うようにバックハウスは弾いています。
第2楽章でもこの幻想的な雰囲気は変わりません。
バックハウスはこのように美しい音を奏でることができるのだと改めて感じました。
続く第3楽章はそれまでの楽章とは対照的に一つのモティーフで曲が構成されているような印象的な終楽章です。
タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪タラララ〜ン♪
こんな感じです。
このモティーフがいつまでもいつまでも続いていくのです。
単調なものモティーフの連続ですが、「運命」でも見られたように一つのモティーフによって曲を構成する一つの例がここにはあります。
これがある時にはデーモニッシュに、ある時は幻想的に姿を変えていくのです。
もちろん、このような変化を出すにはそれなりの表現力が必要です。
バックハウスは、このような変化を出すことができるのです。
この無謀な企画を考えるまであんまりこの曲を聴きませんでしたが、聴いてみて美しい音楽だと思いました。
次の第26番「告別」は本当の意味での「標題音楽」と言えます。
きわめてユニークなソナタと言えます。
各楽章に表題が付いているのも珍しいです。これはスポンサーのために作曲されたきわめて世俗的な一面を見せた作品です。
第1楽章は「告別」と題されています。
演奏では、なだらかに歌を歌うように弾いています。そして明るく曲は進んでいきます。
ブログを書いていると特有の心理状態に陥りますが、この曲を聴いているとそんなものをちょっとだけ忘れさせてくれます。
第2楽章では「不在」と題されています。スポンサーの不在中の作曲者の心理を表現したものと思います。
確かに、さびしく感じます。そんな中でもバックハウスは美しい歌を見せています。
そして、切れ目なく終楽章に入りました。
第3楽章では「再会」と書かれています。
スポンサーと再び会うことができた喜びを表現しています。
この演奏でも、明るいタッチで表しています。
しばらく会うことができなかった寂しさから、再び会うことのできる喜び・・・。
苦悩から歓喜へというベートーヴェンのいわば「第9」で示したようなモットーというべき感じの構成を感じます。
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